リアルよりもリアリティ

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くいしん twitter.com/Quishin

人が動くときに、実は「事実」ってあんまり重要じゃない。

人が見ているのはホントのところ、ふいんき。

「自分がどう感じたか」

僕は僕で、そういう人の感情っておもしろいなと思うので、事実を伝えるニュースの仕事やジャーナリストの仕事ではなく、「人の思いを届けるインタビュー記事」みたいな領域を主戦場としています。

リアルよりもリアリティを追求すると、お金になりづらいし、何をやっているのか理解されにくいことも多いけど、刺さる場所には、強く、深く、刺さります。

お金の限界が見えつつある世界で。または文化の時代について

「金が正義」という経済の時代の終わりが本格的に見えてきたことによって、ビジネスや広告を主軸に働く人でさえも、「文化の時代」を意識し始めた。 文化とは“人の心の集積”である。「人の心」とは、愛、美意識、信念、矜持、

志村正彦を愛した皆様へ

あれから5年が経った。記憶を整理するのに5年という月日はきりがよくてちょうどいい。 僕にとってもそれは、悲しみを、悲しみとして告白できるくらいにしてくれる時間であった。 正直に言うと毎年この季節になると、志村について

185,000字で書く、andymoriのすべて(1/6)

アンディモリの原稿を書かせてもらうことにした。 もともと、アンディモリについてはいつか書きたいと思ってはいたのだ。けれど、彼らの作品に触れたことがある人には分かってもらえると思うが、彼らの楽曲はあまりに難解で複雑だ。