音楽業界は常に次の時代を示唆している

WRITER

くいしん twitter.com/Quishin

若林さんが言っていたように音楽業界は常に次の時代を示唆している。

10年前は「フェスは飽和状態。これ以上増えても客の取り合いになるだけ」と言われていた。実際のところは知っての通り、日本のフェス史上は今も拡大を続けている。

では、今、メディアは何をしたらいいかっていうとやはりイベントや店舗など場づくり。

都内でトークイベントをやるとあっという間に人が集まる。

「都内のイベントありすぎ~」なんて声も聞くけど、それは古参の声に過ぎないと思う。

「メディア主催のイベントに行きたい人」はまだまだ増える。

「メディアがやってるお店やフェス」に行きたい人もまだ増える。

ほぼ日もCINRAも箱庭もフェス(的なイベント)をやっている。

なんならこれから数年でそれが当たり前になるにつれて、そうやってイベントに足を運ぶことが「意識の高い人たち」のやることではなくて、一般層へと広がり、「ふつうのレジャー」になっていく。

そのときまでに、そういった場所を使って、どんなふうにリアルなコミュニケーションを設計・用意できるかというのが、今メディアが考えるべきことだと思う。

お金の限界が見えつつある世界で。または文化の時代について

「金が正義」という経済の時代の終わりが本格的に見えてきたことによって、ビジネスや広告を主軸に働く人でさえも、「文化の時代」を意識し始めた。 文化とは“人の心の集積”である。「人の心」とは、愛、美意識、信念、矜持、

志村正彦を愛した皆様へ

あれから5年が経った。記憶を整理するのに5年という月日はきりがよくてちょうどいい。 僕にとってもそれは、悲しみを、悲しみとして告白できるくらいにしてくれる時間であった。 正直に言うと毎年この季節になると、志村について

185,000字で書く、andymoriのすべて(1/6)

アンディモリの原稿を書かせてもらうことにした。 もともと、アンディモリについてはいつか書きたいと思ってはいたのだ。けれど、彼らの作品に触れたことがある人には分かってもらえると思うが、彼らの楽曲はあまりに難解で複雑だ。