COLUMN

2017.11.22

最高傑作『宇宙の果てはこの目の前に』|185,000字andymoriレビュー(6/6)

『宇宙の果てはこの目の前に』 13年6月26日発表。 はじめに、このアルバムの発売前後の経緯について軽く触れておく。まず13年の5月27日に、アルバムの発売告知と、9月に行われる武道館ライブをもってバンドが解散するこ

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2017.11.21

『光』と、小沢健二と庵野秀明の共通項|185,000字andymoriレビュー(5/6)

『光』 2012年5月発表。タイトル通り、ポジティヴで明るい楽曲が並んでいる。メジャーのロック・ポップスと比べてもそん色のない、ストレートな楽曲が多い。これまでのandymoriの遍歴から考えると、ここまで一つの方向にベ

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2017.11.20

「兄弟」と『革命』|185,000字andymoriレビュー(4/6)

兄弟 2011年の4月に配信が開始された楽曲。3rdアルバム『革命』のレコーディング合宿中に東日本大震災が発生したことで、その場で作られた曲だという。そのような経緯から、この曲の収益金は全て震災の義援金として寄付されると

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2017.11.19

『ファンファーレと熱狂』|185,000字andymoriレビュー(3/6)

ファンファーレと熱狂 2ndアルバム『ファンファーレと熱狂』。1st発売から、ちょうど一年後の2010年2月発表。 さまざまな人種、年齢層の人たちの写真をコラージュして作られているアートワークも、アルバムを象徴している。

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2017.11.18

『andymori』|185,000字andymoriレビュー(2/6)

(初出:2014年10月) 2009年2月発表の、記念すべきファーストアルバム。後のアルバムと比べてみれば一目瞭然だが、モラトリアム的な感性で描かれる曲が多い。文学的というか、暗喩を用いすぎているきらいはあるが、そ

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TALK

2017.11.06

andymoriには、一貫したメッセージ性がない

僕の記憶によればこの雑談は2012年の9月に収録したはずである。つまり『光』が発売した後の話であり、アンディモリのフロントマンである小山田壮平さんが起こした合法ハーブ騒動や、解散宣言、その後の自殺未遂が起きる前のことだ。

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2017.11.05

1st『yellow』発表後~2ndアルバム『DATE』まで|田中元の岡村靖幸レビュー(3/3)

前回の更新が確か2月なので、かなり期間が空きました。この回から読み始める人がいるかもしれないので軽く説明させてもらうと、1回目は僕が岡村靖幸さんを知り、魅了された過程を書き、2回目からは岡村さんのファンになったばかりの人

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2017.11.04

デビュー前~『イエロー』発表|田中元の岡村靖幸レビュー(2/3)

先日ネット上で公開された岡村さん本人が参加している対談を読んでいたところ、僕が以前雑誌のインタビューで得た情報との間に食い違いがあった。おそらく若き日の岡村さんは、いくつか事実を隠していたのだと思う。その件については後述

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2017.11.03

寂しくて悲しくてつらいことばかりならば あきらめてかまわない 大事なことはそんなんじゃない|田中元の岡村靖幸レビュー(1/3)

2011年9月8日、3年前からずっと好きだった人のライヴを観てきた。いろいろと不安も多かったのだけど、僕が今まで見てきたライヴの中では断トツで一番だった。それまでは、同じ新木場で観たMIKAがベスト・ライヴだったのだけど

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2017.11.02

Syrup16gの歌詞の変遷から見る五十嵐隆の才能が枯れるまで

僕が音楽を好きになったきっかけは中学2年生の時に知ったリンプ・ビズキットだった。 その後はオフスプリングやグリーン・デイなどのパンクを聴いた。この辺のバンドは、今でも月に一度は聴く。 高校に入るとロッキング・オンとク

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お金の限界が見えつつある世界で。または文化の時代について

「金が正義」という経済の時代の終わりが本格的に見えてきたことによって、ビジネスや広告を主軸に働く人でさえも、「文化の時代」を意識し始めた。 文化とは“人の心の集積”である。「人の心」とは、愛、美意識、信念、矜持、

志村正彦を愛した皆様へ

あれから5年が経った。記憶を整理するのに5年という月日はきりがよくてちょうどいい。 僕にとってもそれは、悲しみを、悲しみとして告白できるくらいにしてくれる時間であった。 正直に言うと毎年この季節になると、志村について

185,000字で書く、andymoriのすべて(1/6)

アンディモリの原稿を書かせてもらうことにした。 もともと、アンディモリについてはいつか書きたいと思ってはいたのだ。けれど、彼らの作品に触れたことがある人には分かってもらえると思うが、彼らの楽曲はあまりに難解で複雑だ。