「矢沢永吉モデル」
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くいしん twitter.com/Quishin
矢沢永吉は、年間シングルトップ10に入ってくるような楽曲をボンボンつくっているわけではない。
にも関わらず、毎年武道館等の大箱で複数日ライブをやって、たくさんの動員がある。
チケット代の売上が大きいわけではなく、タオルの売上が大きい。
かといって、ファンはもちろん「タオルを買うのが一番の楽しみ」というわけではない。
矢沢の姿をライブで観たいし、その歌を聞いて、タオルを振り回して、矢沢と一体化したいわけである。
一体化するための必須アイテムが、タオルなわけである。
矢沢のファンは、タオルを買っているのではない。
矢沢を買っているのである。
矢沢を観る時間を、共に過ごす時間を、一体化する体験を、買っているのである。
ちなみにこのモデルを真似しているのが、他でもない、ほぼ日である。